音楽堂 名手・名匠 邦楽と舞踊の会
この会では、第一級の演者による幅広い名作・佳曲を華麗に紹介いたします。
今回は、愛好家の多い尺八音楽の中でも「本曲」として秘伝される曲のうち、秘曲〈普大寺 虚鈴〉を冒頭に演奏。善養寺惠介さんの品位高雅な尺八は私の心から尊敬するところであり、昨秋東京でのリサイタルで実演に接して深い感銘を受け、石川県の皆さんに是非お聴き願いたいと思ったことでした。
次に、東京以外ではほとんど耳にできない山田流箏曲のうち明治新曲〈須磨の嵐〉を、世阿弥の説く最高位「妙花」の芸境に至った山勢松韻さん率いる御社中でお聴き頂きます。 盲人男性によって樹立された箏曲音楽を、晴眼の女性演奏家として最高度に洗練させたのが当代山勢の至芸。これまた聞き逃せません。
後半は歌舞伎役者の中村梅玉・魁春・莟玉お三方をお招きして舞踊二題。上の巻が荻江節〈鐘の岬〉。下の巻が同じく〈笛を吹く人〉。東京・歌舞伎座をはじめ大芝居の舞台を勤める役者衆が舞踊会に出演するのは極めて異例なことで、まさに石川県立音楽堂ならではの特別な趣向です。
金沢市内の東山、日蓮宗の古刹・真成寺。ここに江戸時代中期の歌舞伎の名優、初代・中村歌右衛門(1974〜91年)の立派な墓所があります。 今回お招きしたお三方は、その流れにあって昭和最高の女形と仰がれる名優・六代目中村歌右衛門(1917〜2001年)の後継者。石川県立音楽堂が創立20周年を迎える
今年、ちょうど六代目歌右衛門の没後20年に当たります。それを記念し、番組の後半は「六代目中村歌右衛門二十年祭追遠」と題して、一代の名優に捧げる手向けの番組と致します。
初代歌右衛門は金沢の医家の出で、代々の歌右衛門が名優と仰がれ、六代目はその大輪の花を一身に受け継ぎました。石川県には、そんな名優を生み出した歴史的由緒があるのです。当音楽堂ならではの意義深い公演。是非とも足をお運び頂きますようお願い申し上げます。(邦楽主幹:村上湛)
開催日程 |
11 / 27 (土) 開場 13 : 15 開演 14 : 00
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会場 | 邦楽ホール | ||||||||
出演者 |
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演奏曲目 |
尺八本曲 普大寺 「虚鈴」 山田流箏曲 「須磨の嵐」 舞踊 荻江節「鐘の岬」(藤間勘祖振付) 舞踊 荻江節「笛を吹く人」(藤間勘祖振付) | ||||||||
料金 |
指定
・25歳以下50%割引(公演前日より予約可、要証明書類、一等・二等席のみ) ・未就学児入場不可 | ||||||||
プレイガイド |
石川県立音楽堂チケットボックス TEL 076-232-8632 チケットぴあ (Pコード: 204-181) ローソンチケット (Lコード: 55606) セブンチケット |
その他
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