オーケストラ・アンサンブル金沢 和洋の響 Ⅲ 箏とオーケストラのための新曲披露とビゼー「アルルの女」
2020年の夏を過ぎて「三味線とオーケストラ」の編成による作品を書いた。
当時「子どもたちもコロナで心が疲れている」との報道を聞いて「しまった」と思った。作曲を通して子どもたちと関わってきたのに、彼らへ向けた作品をまだ書いていなかった。この様子だとコンサートホールに集まるのはしばらく難しそうだ。幼稚園や学校で開かれる音楽鑑賞会の場に合うような／想像力を膨らませることができるような邦楽器とオーケストラのための作品を書こう！
本作でも同様の思いをもって臨んだ。
「坊」は「怒りん坊」「食いしん坊」「甘えん坊」など、様々な言葉に付随して人物像を表し、一種の愛嬌まで与える優れた日本語である。過去の未発表作品の断片やメロディーを見直していると、大勢いる「坊」の中から「いばりん坊」「赤ん坊」「あばれん坊」の3人が浮かんできた。この3人に協力を仰ぎながら本作は書き上がった。
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この公演では能舞とバレエに支えて頂きます。ヨハン・シュトラウスに憧れて始めた「作曲」。気が付けば「踊りの曲」として用いて頂けることになりました。どのような舞台となるのかとても楽しみに思っています。そしてもちろん彼ら彼女らもわくわくする音楽作品になっていればと願っています。（作曲・柴田誠太郎：プログラムノートより抜粋・編集）
| 開催日程 |
2 / 12 (日) 開場 13 : 15 開演 14 : 00
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| 会場 | コンサートホール | ||||||
| 出演者 | 松井慶太 梅若桜雪 本島美和 金子展寛 柴田誠太郎 福田紘也 池辺晋一郎 | ||||||
| 演奏曲目 |
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| 料金 |
全席指定
・未就学児入場不可 ・OEK定期会員、邦友会会員はS・A席1,000円割引（チケットボックスのみの取扱い） ・25歳以下公演前日より半額で予約可（購入時要証明書類） ・公演予定時間: 約90分（休憩あり） | ||||||
| プレイガイド |
石川県立音楽堂チケットボックス TEL076-232-8632 チケットぴあ （Pコード: 232-556） |
アーティスト情報
- 松井慶太
OEKコンダクター松井慶太OEKコンダクター1984年青森県八戸市生まれ。2007年、東京音楽大学指揮科卒業。指揮を広上淳一、汐澤安彦の両氏に師事。2009年、第15回東京国際音楽コンクール入賞・奨励賞受賞。これまでに、ライプツィヒ交響楽団、プラハ交響楽団室内オーケストラ、ドナウ交響楽団、東京シティ・フィル、日フィル、パシフィック・フィルハーモニア東京、オーケストラ・アンサンブル金沢、大阪響、九響、京響、群響、札響、セントラル愛知響、仙フィル、名フィル、山響、東京吹奏楽団、東京室内歌劇場等を指揮。2022年9月よりオーケストラ・アンサンブル金沢コンダクターに就任。 - 梅若桜雪
能舞梅若桜雪能舞能楽観世流シテ方、日本藝術院会員、重要無形文化財（各個）認定（人間国宝）保持者。父は五十五世 梅若実、曾祖父は明治三名人の一人、初代 梅若実。1951年『鞍馬天狗』子方にて初舞台。65年17歳で『道成寺』を披く。その後数々の秘曲、および最高峰の老女物『関寺小町』『姨捨』『檜垣』等を数回演じる。ニューヨーク、アムステルダム、パリなど海外公演も多く出演、世界への能の普及と国際文化交流につとめる。2018年フランスより芸術文化勲章シュヴァリエを受章。22年 観世宗家より≪雪号≫を拝名、舞台名を桜雪（ろうせつ）とあらため、同時に観世流役職・老師を拝命。芸術祭優秀賞、日本芸術院賞、紫綬褒章など受賞多数。 - 本島美和
バレエ本島美和バレエ豊川美恵子エコール・ド・バレエ、橘バレエ学校を経て2000年牧阿佐美バレエ団に入団。2001年新国立劇場バレエ研修所第1期生として入所。2003年研修所修了生として初めて新国立劇場バレエ団契約ソリストとなる。2006年度財団法人橘秋子記念財団スワン新人賞受賞。2007年度ACC CMフェスティバル ベスト演技賞受賞（サントリー「DAKARA」）。2011年新国立劇場バレエ団プリンシパルに昇格。2022年新国立劇場バレエ団を退団し、同年新国立劇場バレエ研修所主任講師補に就任。 - 金子展寛
箏金子展寛箏9歳より生田流箏曲をはじめる。NHK邦楽オーデション合格。CD「一音一会」をリリース。第22回賢順全国箏曲コンクール銀賞。市川市文化振興財団主催第29回新人演奏家コンクール最優秀賞。2019年大歌舞伎「本朝白雪姫譚語」、新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」において二十五絃箏を演奏。これまでに野坂操壽氏、滝田美智子氏に師事。現在、野坂惠璃氏に師事。生田流箏曲松の実會会員。（公社）日本三曲協会会員。生田流協会会員。桐の響会員。邦楽グループ「むつのを」、「TRAD JAPAN」、声楽・邦楽ユニット「和醸」メンバー。 - 柴田誠太郎
作曲柴田誠太郎作曲1990年岩手県出身。愛知県立芸術大学大学院博士前期課程作曲領域を修了。山口哲人、宮城純一、山本裕之の各氏に師事。アジア圏における30歳以下の作曲家を対象とした国際作曲コンクール｢ACL青年作曲賞」をはじめ多くの入賞・入選を果たす。2019年、それまでの業績により日本学生支援機構より奨学金全額返還免除者に認定。20 年「第1回和洋の響オーケストラ作品募集」にて佳作を受賞、翌年「風と緑の楽都音楽祭」にて初演を迎える。東日本大震災追悼作品や校歌、記念作品等の作曲委嘱多数。 - 福田紘也
振付、演出福田紘也振付、演出1990年ケイ★バレエスタジオに入所。2009年ドイツ・マンハイム芸術大学卒業。カイザー・スラウテン歌劇場に入団。2012年新国立劇場バレエ団に入団。2014/2015シーズンよりファーストアーティストに昇格。2016年新国立劇場 ”Dance to the Future 2016 Autumn” にて振付家としてデビュー以降、日本バレエ協会、Yamato City Ballet、新国立劇場などで作品を発表し続ける。新国立劇場バレエ団では「不思議の国のアリス（ウィールドン）」公爵夫人、「ドン・キホーテ」ロレンツォなどキャラクターの強い役などを演じる。 - 池辺晋一郎
石川県立音楽堂洋楽監督、監修、案内役、作曲家池辺晋一郎石川県立音楽堂洋楽監督、監修、案内役、作曲家作曲家。日本音楽コンクール、尾高賞などの受賞の他、映画、テレビ等の附帯音楽分野での受賞も多数。04年紫綬褒章受章。18年文化功労者として顕彰される。主要作品は交響曲No.1～10、オペラ「死神」「高野聖」他。演劇音楽は約500本を担当した。現在、東京音楽大学名誉教授、東京オペラシティ・ミュージックディレクター、石川県立音楽堂洋楽監督をつとめる。09年3月まで13年間NHK-TV「N 響アワー」出演。15年4月よりNHK-FM「N 響 ザ・レジェンド」の解説を担当。いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭実行委員会会長。
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