オーケストラ・アンサンブル金沢 第413回定期公演マイスター・シリーズ 鬼才オノフリ、再び降臨。
鬼才、エンリコ・オノフリが石川県立音楽堂に帰ってくる。バロック・ヴァイオリンの名手として、また指揮者として活躍するオノフリ。今回も「弾き振り」が楽しみだ。
OEKとの共演にあたって、まずは得意のバロック音楽から始めて、次第に古典派のレパートリーへと拡大してきた感のあるオノフリだが、いよいよハイドン、モーツァルト、ロッシーニの古典派以降の作品に焦点を当てる。
プログラム中、よく知られているのはロッシーニの「セビリアの理髪師」序曲とモーツァルトの交響曲第25番ト短調。モーツァルトが短調で書いた交響曲は、この第25番と第40番の2曲のみ。ドラマティックな曲想で知られ、テレビ番組や映画でもよく使用される。「有名曲に新たな光を当てるのは得意とするところ」というオノフリだけに、新鮮な驚きがあるかも。
ハイドンの2曲は意外性のある選曲といえる。弾き振りによるヴァイオリン協奏曲は、いまだバロック音楽の香りが漂う佳品。交響曲第70番は複数のパートが複雑に絡み合う対位法を駆使した野心作で、作曲者の並々ならぬ意欲が伝わってくるだろう。(飯尾洋一:音楽ジャーナリスト)
開催日程 |
3 / 9 (土) 開場 13 : 15 開演 14 : 00
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会場 | コンサートホール | ||||||||||
出演者 | エンリコ・オノフリ | ||||||||||
演奏曲目 |
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料金 |
全席指定
未就学児入場不可 託児ルームの申込は3/6まで(有料 TEL.076-232-8111) | ||||||||||
プレイガイド |
石川県立音楽堂チケットボックス TEL.076-232-8632 チケットぴあ(Pコード120-005) ローソンチケット(Lコード57276) セブンチケット 香林坊大和 |
アーティスト情報
- エンリコ・オノフリ
指揮、バロック・ヴァイオリンエンリコ・オノフリ指揮、バロック・ヴァイオリン14 歳よりヴァイオリンを始める。早くからJ.サヴァールに招聘され、氏が主宰する楽団のコンサートマスターを務めた。その後すぐに、N.アーノンクール氏主宰のコンツェントゥス・ムジクス・ウィーンに客演。1987年から2010年までイル・ジャルディーノ・アルモニコのソロ・コンサートマスターとして鮮やかな演奏で同楽団の躍進を担った。
また名盤として名高い《イル・ジャルディーノ・アルモニコのヴィヴァルディの四季》の録音は弱冠26 歳の時のものである。指揮者としてはリヨン国立歌劇場、ルツェルン祝祭弦楽合奏団、バーゼル室内オーケストラ、カメラータ・ベルン、オーケストラ・アンサンブル金沢、チパンゴ・コンソートなどに客演する。2000年には自身のアンサンブル、イマジナリウム・アンサンブルを結成する。
ソリスト、コンサートマスターとしてN. アーノンクール、G. レオンハルト、C. バルトリなど著名な演奏家と共演を重ね、絶大なる信頼を得てきた。今日までにテルデック、デッカ、ナイーヴ、ハルモニア・ムンディなど多数のレーベルからCDが発売され、グラモフォン・アワードやディアパゾン・ドールなど数々の賞を受賞。ジュリアード音楽院でマスタークラスを行うなど後進の指導も行い、イタリア、ベッリーニ音楽院で教鞭をとる。日本でのソロ・リサイタル、並びにチパンゴ・コンソートとの公演はNHK-BSプレミアムやFMで放送され、多くの音楽誌上で年間のベスト・コンサートとして選出されるなど大きな話題となった。ベルギーのレーベル、パッサカイエよりリリースされた《バロック・ヴァイオリンの奥義》、《コレッリのヴァイオリン・ソナタ第2巻》(企画・制作:日音)はヨーロッパにおいて最も権威のあるCDのための賞、仏ディアパゾン誌のディアパゾン・ドールを含む主要音楽誌での賞を多数受賞している。
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